『桃子・舞台版』『鳥谷部さん』『いもの惑星』の組み合わせを観劇。
いずれも演劇というよりはコントで、破綻を笑う作品。役者と演出がしっかりしており、場面の笑いが成立していた。納谷真大は幕間よりも客入れ・前説が面白く、おもてなしの精神も素晴らしかった。
『桃子・舞台版』/楽しかった。桃太郎のパロディという構成(と破綻)のわかりやすさ、無理に食べる・勝負(のパロディ)・繰り返す、などわかりやすいネタ。やり過ぎをギリギリで回避、役者の先だし笑い…もギリ許容範囲。くどい日もあったらしいが。
『鳥谷部さん』/行間を役者力で笑わせている印象。櫻井保一の身体表現の多様さとパワー、声の変化球の多彩さが素晴らしい。が、どんどん絞っている様子がそろそろ心配になってきた。
『いもの惑星』/構成があちこちに飛びすぎる印象。破綻で笑うには主軸のイメージが必要な気が。ほしいもの、のダジャレは干し芋に掛かるのかと思った。いもは腐るので長く遊べないのでは(笑)。場面の笑いは成立していた。こちらでも櫻井の声芸が光る。
柴田知佳の幕間での歌い方がとても素敵だった。機会があればまた聞きたい。『いもの惑星』での演技は、良くも悪くもいつも通りの安定感。
※4月22日13時
text by 瞑想子