劇団plus+「最期の審判」をBLOCHにて。冒頭で時計が登場し、カウントダウンが始まる。被告の有罪は既に決定事項で、時間内に量刑のみを裁判員が判断するという設定。登場人物が怒鳴りあい、感情をぶつけ合うシーンもあり、緊迫感のあるお芝居でした。満員に見合う作品だったと思います。
正直、裁判員の意見は、突っ込みどころが色々あって、共感できる人はいなかったのだけど、素人が死刑か無期かを決めなければいけないという苦しさみたいなものは、感じました。終わり方は、もう少し手前でもよかったかなという印象がありますが、これは単に私の好み。
以下内容に触れます。
以下内容に触れます。途中激昂して紙の束を叩きつけ、束から一枚だけ外れる場面があり、どうするのかなと思って観ていたら、実に自然に回収。はじめから仕込まれていたようにも思えた。演出だったら凄いなぁ。6番の最後に持ち出すあれこれは少し反則気味に感じました。
死刑の賛否で必ず問題になる冤罪の可能性を排除したのは、問題を単純化するためでしょうか。あと、5分前に書くようにというアナウンスがあるのに、残り時間を言う時に誰も意識していなかったのには少し違和感がありました。見終わった後で色々語りたくなるお話でした。
- 2017/05/19 20:00
- BLOCH
- 1時間5分
text by 小針幸弘