役者力の競演 INDEPENDENT:SPR17

INDEPENDENT:SPR17
(A)/「一人舞台」。深浦さんの女装が決まっていた。それだけに、男声での台詞に最初は戸惑いましたが、聞いているとそのうち慣れるものですね。女が一人やってきて一方的にまくし立てて去って行く現場にいた第三者の反応が気になるところ。
(A)/「真・ゲンコツ人間」。うーむ、よくわからない。冒頭の叫びと動きでは確かに引きつけられたのだけど、そこから先が同じような事の繰り返しに見えてしまい、意味を考える事を放棄。感性勝負となると、既に衰えたおっさんには何かを感じる事は無理でした。
(A)/「もしもし」。最初の部分だけでも面白いのに、それが繰り返されるので、次はどんなシチュエーションかと興味が湧いてくる。そして、繰り返しのコメディだけかと思ったら、最後は人情話。話の作りも演者も上手くて、いいものを見せて頂いきました。

  • 2017/06/17:00
  • コンカリーニョ
  • 1時間30分

(B)/「突貫!拙者の一夜城」。面白かった!30分とは思えない濃密さで描かれた、墨俣一夜城と藤吉郎、小六の話。小六の純情さが魅力的。幼馴染という設定の通り、出世した木下君に憧れながらも文句を言ったりするし。築城後の行動も、すごく好感が持てました。
(B)/「このこのこへ」。途中から落語になってしまい、それはそれで面白いのだけど、もう少し有田さんの動きを見てみたかったというのが正直な感想。観る前は「?」だったタイトルも、観終わると何となく納得する内容。最後も落語的なオチでした。
(B)/「頬に雨がおちたから」。表情や時折見せる妙な動きに引きつけられる。廣瀬さんがとにかく魅力的。しかし、あれだけ体を動かしながら、しっかりと芝居ができるって、やっぱり役者さんはすごい。演ってる側からすると、当たり前の事なのかもしれませんが。

  • 2017/06/20:00
  • コンカリーニョ
  • 1時間30分

text by 小針幸弘

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