女性版のシャケと〜 さっぽろ高校生演劇『霜冬別婆さんのこと』

さっぽろ高校生演劇「霜冬別婆さんのこと」をPORTOホールにて。面白く、最後は少し泣けるお話。まあ「シャケと爺と駅と」と同じなのですが。主役級の人達は主役に選ばれるだけあって達者な演技で、ちょっとしたトラブルくらいならアドリブで笑いに変えたりする。堂々としたものでした。
「シャケと〜」のお婆さんバージョンと書かれていたけど、その通りの内容。主要な人物はほぼそのままに一部男女を入れ替え、脇を固める人を複数に分割したような感じ。セットや小道具もほぼそのままで、時刻表が変わった程度に見えました。
ここでまた、観劇時には気にしてはいけないことで引っかかった話。

時計や時刻表は、過去の印象に残っている記憶から再現されたと解釈したんだけど、今度は二人の年齢。現在の年齢から逆算すると、出会った時点で17歳と10歳。うーん、どう考えたものか。
駅長の定年も少し気になる。あと、過去話が「シャケと〜」と同じく戦後のことと思って観ていたから、実は戦中の事とわかる場面で意表を突かれました。戦争を匂わせる描写はあったけど見落としたのかな。まあ、夢の中みたいなパートだから、それでいいか。

  • 2017/06/18 17:00
  • PORTOホール
  • 約1時間30分

text by 小針幸弘

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