過去と向き合う 弦巻楽団『ナイトスイミング』

弦巻楽団「ナイトスイミング」をサンピアザ劇場にて。面白かった!会場が変わり、舞台の形も変わったけど、面白さと感動は変わりませんでした。入場すると、上からぶら下がっている11枚のパネルと奥がせり上がっている舞台。囲み舞台(?)だった前回と比べると、オーソドックスな作りでした。
舞台のせり上がりとパネルは何か新しい事に使うというより、見易さを追求した結果という感じ。役者さんは劇場全体を使っているので、最前列で観劇していると、後ろから聞こえてくる台詞で、舞台に取り込まれたような感覚になる事もありました。


大人三人組は、深浦さんをはじめ流石の安定感。変わったようでいて、時々中学生時代を感じさせるところにジンとさせられる。あと、山木さんと遠藤さんの笑いの取り方はなかなか。走れメロスは、完成版を観たくなったけど、頭の中で想像するのが吉なような気もする。
自分の年齢的にどうしても中学生側じゃなく、三人の大人側に感情移入してしまう。あの頃の自分や同級生と向き合った時に、今の自分をきちんと説明できるだろうか。物語に感動するとともに、そう言う意味で刺さって来る、何年か単位で観たくなりそうな作品。

  • 2017/07/12 19:30
  • サンピアザ劇場
  • 約1時間40分

弦巻楽団「ナイトスイミング」をサンピアザ劇場にて。何年か単位で観たくなるなどと書いたけど、自分の中で何年か経ってしまったようで再観(まわりくどい表現)。後方で観たので、取り込まれるような感覚はなくなったが、劇場内を疾走する役者さんを堪能。細部まで憶えている状態でも文句なく面白い。
台詞を抑揚なく話す場面が劇中劇以外でもあったけど、諦めの様なものを表しているのかな。先生とサルタが、高性能アンドロイドよりも感情が無い様を見ると、そんな感じがしてくる。先生に帰ってきて欲しいという言葉には、それを含めた意味があったのかもしれない。

  • 2017/07/13 19:30
  • サンピアザ劇場

text by 小針幸弘

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