わからなかったけど 劇団清水企画『昼間談義』

劇団清水企画「昼間談義」をシアターZOOにて。閉鎖された公園、小さな動物園、化石、鳥、坂道、電柱、テレビ、爆弾といったワードが渦巻き、繰り返される。と書いてしまっている事から分かるように、よくわからずに終わってしまった。閉鎖空間での行き詰まりからの解放という事なんだろうか。
語り手の年齢が都度変わるように見え、時点も現在かと思えば過去に移り、人間の物語かと思えば、鳥の話になる。変わらないのは閉塞感。同じ話が何度も出てきて、そこから抜け出せないんじゃないかとも思えてくる。だから、最後に吹っ切れたように行動するのが気持ちいい。
物語を語っているわけではない、よく知らない状態で「演劇」と言われてイメージするような、テレビや映画とは違う演劇でした。しかし、役者さんはいろんなところに潜んでいるもんだなぁ。暗転時に入っているんじゃないとしたら、見えない所でけっこうな緊張感で大変です。

  • 2017/07/28 19:30
  • シアターZOO
  • 約1時間20分

text by 小針幸弘

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