初めて川尻さんの脚本、そしてパインソーを見たのは『夜明け前』。
おっもしろいなーとすぐに名前を覚えた。
なので、安心して、笑うために劇場に行った。
近未来的なセットにアニメ的な出演者たち。オープニングもその感じにフィットしていた。
それぞれのキャラクターが立っており、ネタもふんだんに練りこまれ、(下ネタにはやはり抵抗があるものの、)存分に、笑わせてもらった。
観客の票によって、エンディングが変わるのは初めて体験した。違う終わりがあるのなら、通いたくもなる!
演劇×マンガであったり、サイバーパンフレットの取り組みなど(実際欲しいと思った)、新たなグッズの模索が劇団の運営にもプラスに働くといいな、と思う。
役者さんの声が大きいのは当たり前なこととは思うが、”セリフを言っている”というよりも、”怒鳴っている・叫んでいる”ように感じられるところがあり、ちょっときつかった。
でもまた、川尻さん作品は見たいと思う。
以下ネタバレあり?
サーターアンダギー(ネーミングセンスがまたすき)が緑(名前を忘れてしまった!)を殺し、ひとがサーターアンダギーを殺してから、話についていけなくなってしまった。
人間 vs (ヒーローと思ってた)怪人 vs ヒーロー(エリカ?)
という構図に変わった(と理解している)が、それで合っているのか、どうなのか、ずっと考えながら見てしまい、集中できなくなってしまった。
人間の「ひと」を指しているのか、怪人の「ひと」を指しているのか考え始めてしまったのも加えて。
わたしの理解力が原因か、。こんなとき、本ならページをめくり返せるものの、演劇はそれができない!
また、時事ネタや2000年代の懐かしネタなどウィットに富んでいた反面、CDの流行った何百年後という設定だったり、時代設定はいつなのか、混乱要素にもなってしまった。
スッキリできなかったのが悔しい。
20170731 19:30- BLOCHにて
text by 中脇まりや