言い尽くせない感動〜平原慎太郎ほか 近代文学演舞『地獄変』

投稿者:すこげ

「地獄変」観ました。言葉にするのは大変に難しいものですが、是非、再演がうまくいって欲しい!と願いを込めて…

最前列で観たのですが、それで良かった!!! 平原氏の汗を直浴びしました(笑)。それくらいに熱気が半端なく、あっという間の90分間でした。
 
会場はお寺。前説で言われた通り、静かなシーンは本当に静かで、演者さんの呼吸だったりつま先が畳に擦れる音だったり、全部が近くその場にあって、開始まもなくその空気にのめり込んでしまいました。それから、金の装飾に当たる照明がまた魅惑的で! なんて贅沢なんだろうと思いました…。
 
音楽隊も最高! 馬頭琴の音色は初めて生で聞きましたが、こんな人間のような音が出るのかと驚きました。迫力の太鼓や澄んだ鈴の音などなど、沢山の楽器が空間を震わせていました。(蝋燭の火が太鼓で波打ち背が伸びた!)
 
そしてやはり、演者さんの熱量が凄まじかったです。導入で笑かしてくれた後のオーラの変化といいますか、固唾を飲まされました。しなやかだったり力強かったり飛躍したり回ったり。語りとのバランスも丁度良く、集中してその成り行きを見守ることができました。個人的には、小田川奈央さんに魅せられてしまいました。美しい女性…
 
内容に関して熟考するには至れていないのですが、地獄の片鱗は見たな、という気はします。三つともまだ原作を読んでいないので、読んで舞台を反芻したいと思います。

こんな書きましたが、言葉じゃ言い尽くせないものでありました。この地獄変を観れて、とても幸せに思います。すごく面白かったです!ありがとうございました!!

text by ゲスト投稿

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