導入部がメイン? 演劇集合体マキニウム 『いい感じの戯夜』

演劇集合体マキニウム あやしい公演「いい感じの戯夜」をMk-Boo!にて。昨年の札幌が初演で、芝居の舞台となった栗山などで上演した後の札幌での再演とのこと。フレッシュが4チーム、本公演チーム(投票で出演者が決まる)、そのミックスと、ふらっと行ったとしても同じ公演は観れそうにない。
内容自体は、前回の公演と大きな違いはなさそう。差し入れを届ける人は槇さんが演るみたいなので、最後にどんな表情をするのかも見どころのひとつ。役者さんは手馴れた人から、少し危なっかしい人までいて不安定だったけど、これはミックス公演だからかも。
最後に音楽が流れ始めたあたりから、ドラマになりそうな話の断片が次々と出てくる。本来はエピローグ的なものなんだろうけど、逆にそれまでが長い導入部に感じられるほど。確かに語り合った内容は観客の想像に任せられている。
もしかすると本音をぶつけ合えるようになれば、前向きになれるというのがメッセージなのかなとも思っている。劇中でそういう関係になる直前までしか描かれず、あとはエピローグというのも、本音をぶつけ合える関係になってからは描く意味が少ないという事か

  • 2017/07/30 13:30
  • studio Mk-Boo!
  • 約1時間30分

演劇集合体マキニウム あやしい公演「いい感じの戯夜」をMk-Boo!にて。再観、と言っても出演者が異なりますが。Mixしか観ていないけど、元々が素性の知れない人たちが集まって……という話なので、あまり違和感はない。音楽が流れ出してからのダイジェストっぽい作りは、やはり癖になる。
明らかにぎこちない関係で、妙なやり取りをしているところから始まり、相手に直接不満をぶつける事が出来るようになるまでの、いわばチームができるまでの物語。ここまで来れば、後はなんとかやっていけると思えるのは、音楽の力も大きいのかな。

  • 2017/08/05 16:30

text by 小針幸弘

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