風蝕異人街「大山デブコの犯罪」をアトリエ阿呆船にて。当日券で入場し舞台の横のあたりに着席。アングラ芝居で、ミュージカルで、見世物小屋というものが、手を伸ばせば踊り子さんに届きそうな場所で繰り広げられる。本来の客席からとは違う、意図されていない場所だろうけど、とにかく迫力があった。
開始前に、上演中はとにかく暑くなるというお話。まさかそんなと思っていたら、役者さんの熱気とライトの熱で団扇が手放せない状態に。薄着で夏向きの衣装を着ている役者さんも、肌が汗で光っている。役者さんの熱気をナメてました。外に出ると気温差がかなりあった。
怪しげな人たちが次々と現れ、言っていることはわかるけど、何を意図していて、どこに当てはめればいいのかがわからず迷宮に入ったよう。簡単に考えればいいように見えて、深く考えなければ理解できそうもないような気もするし。感性が欠けていると無理なのかな。
座った場所もあってか、役者さんが近くを通り、目線を送ってくるだけでドキドキする。話の内容はやっぱりよくわからないけど、熱気や迫力を浴びるのが心地よい。やはりこのタイプのお芝居はクセになる。またあったら、観に行きたくなると思う。
- 2017/09/09 15:00
- アトリエ阿呆船
- 約1時間10分
text by 小針幸弘