Theater・ラグ・203「転移～響く感情2～」をラグリグラ劇場にて。響く感情2と題されている通り、同じ設定と人物を使った続編。前作を観ていなくても、どのような事があったのかは小出しにだけど説明されるので問題なし。トワイライトゾーン風の作りは前作に引き続き健在で面白かった。
出演陣では、ミク役の方が本調子ではなかったみたいだけど、みんなあの世界で訳ありで生きている感じがあって良かった。特にジョーは、声の感じといい、主導権を握れてもおかしくない立場なのに全然ダメなところといい、魅力的な人物でした。
途中の対話シーンではいろいろな問題提起があるけど、正直この場面は長いと感じました。直接語れる場面なので長くしたいという事でしょうか。ただ、短時間での場面転換は熟練の技。感場面冒頭の音声の非現実感もいい感じで引き込まれました。
終末世界を描いているようでいて、よく考えてみると現在の状況と変わらない世界のお話。このシリーズが続くかどうかはわからないけど、このテイストはけっこう好みなので、次回どんなものが上演されるのか楽しみにしています。
- 2017/09/15 20:00
- ラグリグラ劇場
- 約1時間20分
text by 小針幸弘