北海学園大学演劇研究会「零番目の七不思議」(漆)をBLOCHにて。とある事件が原因で大人になりきれないというかなる事を拒否している男たちが……という話。まとまりきっていないという印象が残りました。話としては、うまい着地をしているとは思うのですが。警備員さんの動きが妙に印象に残る。
まとまっていないように感じたのは、男4人の間のイチャイチャ感と、それ以外の人との関わりにかなり落差があるように思えたから。委員長や先生たちは別のグループで4人とは別の物語を語っている感じ。冒頭の被告人も何か絡むかと思ったんだけど。
幽霊二人組の登場はシャイニングみたいで面白かった。そのほかにも小ネタとしては面白いものがあったような気がします。ところどころ妙な感じで話を端折っているような気がする展開だったけど、肝心の部分を見せないというのもありかな。
- 2017/09/16 14:00
- BLOCH
- 約1時間
北海学園大学演劇研究会「零番目の七不思議」(零)をBLOCHにて。基本的なストーリーは同じだけど、サブエピソードが全然違っていた。(漆)を観る前にこれを観ていたらと悔やまれるところ。話を知っていたこともあるけど、わかりやすく作られていました。今回の警備員さんはマイクネタが面白い。
両方観終わってみると、花火を当日に下から見る(零)と、後日横から見る(漆)と取れないこともない話。実は二つとも観ないと全貌はわからないようにしていたのか。使いたいエピソードが溢れたので、2パターンに分けた可能性もあるけど。
出演陣は4人組の1人が女性に変わり、同年代の男同士の馬鹿騒ぎではなく同じ罪を負った幼馴染というのが強調されていたような気がします。エピソードも合わせて選択したのかも。二つ観ると、いろいろ補完されるという作りは意図的なんだろうな。
- 2017/09/17 12:00
- BLOCH
text by 小針幸弘