劇団しろちゃん「ルルルのルドンと墓場のガストン」をシアターZOOにて。当日券で入場。前列2番目、猫娘の後ろあたりでの観劇。劇場全体を地下墓所風にしたり、入場時にロウソク型のライトを渡したりして雰囲気を盛り上げる。前説で吹き消すという説明でセンサーでも付いているのかとやってしまった。
親指を立てながら沈んで行ったり、名前を間違える時にオフトゥンというのが出てきたりするのは、今風なのか、少し前に流行ったものとして笑いにしているのかは不明。おっさんの感覚だと現在進行形だけど、大学生だと違いそうだものなぁ。
兄弟2人が魅力的。ラストのあたりのやり取りは映画なんかでありそうな、幸せだったあの頃という回想でやっぱり泣けてくる。魔物達も妙な個性が。あと羊飼いと羊はなんとも言えない可笑しさ。舞台を降りた後、椅子に座る羊が個人的にツボでした。
脚色は色々あるんだろうけど、1人の画家の生涯をしっかりと描いた作品で、観に行って損はなかった。ジュリエットは誰みたいな仕掛けはなかったけど、あんなのが毎回ある訳もなし。ただ次はいつ、どんな形で驚かせてくれるのかは期待しております。
- 2017/10/08 16:00
- シアターZOO
- 約1時間30分
text by 小針幸弘