狂気の世界 熱濃硫酸906『マシーン日記』

熱濃硫酸906「マシーン日記」をマルチスペースFにて。力の入ったセットと役者陣の熱演で狂気の世界が目の前に拡がる。狭いスペースでの上演だったけど、上手いこと処理されており、あまり狭さを感じない。チケットは旗揚げ記念だからとしか思えない安さだけど、もっと取ってもよかったのでは。
セリフで少し聞にくいところもあったけど、だれるような場面もなく、惹き付けられる舞台。兄の話し方や行動にイライラさせられたけど、これは恐らくそういう意図の元やっているから。感情移入したいと思える人がおらず、できれば関わりたくない人ばかりが出てくる。
登場人物ではやっぱり先生が印象に残る。目付きが既に何人か人を殺していそうな感じで、やばい事なら何をやったとしても、あの人ならやっても不思議はないと思ってしまえそうな説得力。言動はおかしいのだけど、ブレずに信念を持ってやっているように見えるのが怖い。
旗揚げ公演は既成の脚本だったけど、今後もこの方向で行くのだろうか。次回はお披露目価格ではないだろうし、次はどんなことをやって来るのか、少し気になっています。

  • 2017/10/09 13:00
  • マルチスペースF

text by 小針幸弘

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。