実は普遍的な話 (亀)小人工房『煙草の害について~私の場合~』

(亀)小人工房「煙草の害について~私の場合~」をレッドベリースタジオにて。入場すると、煙草の箱、箱、箱。内容は煙草の害について語るシンポジウムを描いたもの。ただし、チェーホフではなく、実話も含んだ、今の日本のリアルなものでした。同じ体験をしている人はなかなか辛いものがあるかも。
軽い煙草の神様に見守られる中、登壇する人たち。好きにさせろという人もあれば、生活がかかってるんだよという人もいて様々。歌での意見表明が続いて、今回はミュージカルかと思ったけど、世間話のおばちゃんみたいな人が出てきて普通の芝居に。
今回目立ったのは客いじり。会話だけでなく、作業を依頼される事もあったりする。私の観た回では、作業依頼を受けた方が、期待以上に応えてました(笑)。話の振り方も自然なので、普通の会話というか、シンポジウムの参加者といったところ。
結論は当たり前のところに落ち着くのだけど、当たり前の事というのは、実はなかなか出来ていないものだったりする。この芝居では煙草の話だけど、話されていることは、いろんな事に当てはまりそうな事。別の問題で同じ事を感じる人も多いのでは。

  • 2017/10/14 19:30
  • レッドベリースタジオ
  • 約1時間
公演日:

text by 小針幸弘

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