演劇集団ポロロッカ「にしから陽がのぼる日」をEDiTにて。ダンスで始まり、昔のバラエティ番組でありそうなアイドルとおっさんのコントみたいなものが続き、このまま最後まで続くのかと思ったら、途中からガラッと変わる。終わり方を含めて、好みの芝居でした。チラシの内容が曖昧なのも納得の話。
芝居の中の現実と虚構に、2017年の現実がまぜこぜになっていて、観ていて芝居に取り込まれそうになる。印象的な台詞を繰り返し使ったり、コントでのちょっとした台詞が後半に生きてきたり、勢いで見せているようでいて、実は技巧的なものがあるのかも。
終わってみれば、最初のあたりの、彼女たちの如何にも下手にみえる芝居も計算なんだろうと思える。冒頭部分と終盤をビデオに撮ったものを見せられて、間で何ヶ月か経過してますと言われても信じてしまいそう。ベテラン2人は、さすがの安定感でした。
それぞれの人用の輪がある横でのカーテンコールの挨拶は、なんとも言えない趣。この先、どのように展開して行くのかはわからないけど、次がどのようなものなのかを楽しみにしています。あと、ごあいさつに書かれていた絵は、絵心のある人と無い人の差が……。
以上、タイトルを見て、西から日が昇るは当たり前じゃ……と一瞬考えた、バカボンのパパ脳の私の感想でした。
- 2017/10/21 14:00
- EDiT
- 約1時間45分
text by 小針幸弘