会場に入ると赤い照明で空舞台が照らされていた。スタッフ、アナウンス、受付全てがデパートのように演出されていた。旗揚げ公演の時の青春や優しさ感じるものかと思いきや、そんなことはなかった。
「エレベーター」
題名の通りエレベーターの中で繰り広げられる劇。何が起こるのか最初は全く予想がつかなかったが、ふたを開けてみると変な奴らの変なコメディだった。登場人物一人一人がどこか抜けており、しっかり笑わせてくれた。
「僕らのヒーロー」
エレベーターもかなり変だったのだが、こちらのほうが度胆を抜かれるキャラと設定だらけだった。しかし、なぜだか見ている人を引き込ませる魅力があり、ストーリーの着地点も不思議と考えさせられるものがあった。
「仮設迷子センターのトモコさん」
前の2つの劇とは違く真正面から泣かせてくる話だった。話が進むにつれて明らかになっていくトモコの祖母と迷子のおばあさんの過去。その2つの話が重なったとき感動させられるものがあった。
2017年10月22日14時 マルチスペースFにて観劇
投稿者:かなとん
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