うわの空・藤志郎一座「面白半分」をBLOCHにて。どこまでが脚本で、どこからがアドリブかわからない作りは健在。ワークショップ参加者がメインキャストということで、舞台上で素が見えるように感じることもあったけど、元々そういう舞台で、実力のある人がコントロールしているので問題なく面白い。
ギター工房が舞台なので、ストリートミュージシャンが出てくるのだけど、本当にいそうな素人感があって、うまくハマっていた。しかし、向けられる罵詈雑言は(笑)。雰囲気がそもそも変な中学生の変な行動も、最後まで観ると意味がわかってグッとくるところ。
人情喜劇で何も考えずに笑って楽しめる舞台は、客席がすごく寂しい状態。たくさん入っていたら、雰囲気も変わって面白さが倍増しただろうなぁ。小ネタが次々と出てきて面白いコメディなのに残念。
- 2017/11/04 18:00
- BLOCH
- 約1時間40分
text by 小針幸弘