雪洞での群像劇 NEXTAGE『ビバーク!』

NEXTAGE「ビバーク!」をBLOCHにて。冬山で遭難した男女の群像劇。ビバークしている所での不安からのぶつかり合いとそれぞれの過去話が語られる。オープニング映像を含め、観終わってから考えると腑に落ちる部分がある芝居。内容を知ったうえで再観するといろいろと発見がありそう。
前半の熊谷さんの影の薄さ、そして後半の存在感は話の構造もあるかもしれないけど、やはり雰囲気の出し方が上手いんだろうな。過去話があるので、 全員がひとり何役もやっており、おバカキャラと冷酷な上司みたいに、それぞれ別の顔を見せてくれるのもよかった。
過去話では突然はじまる怪しい踊りが印象に残るけど、あとは基本的に辛い話が多い。辛い現実を乗り越えるきっかけにしようとして冬山登山。初心者が冬山という時点で遭難しても同情はできないはずなのだけど、過去話を見ると何とかならないかなと思ってくる。
ひとつ残念な点があるとしたらおネエ言葉。おバカキャラとおネエ言葉がマッチしているからだろうけど、チャラい男くらいで留め、呼ばれ方でキレて掴みかかるくらいの男っぽさを出してもよかったような気もします。そういうのもできる人だと思うので少し残念でした。
いろいろあって、現実とも夢とも思える終わり方。最後は今度はうまくやれよと応援したくなる。立ち直った彼に幸あれと思わずにはいられない。

  • 2017/11/08 19:30
  • BLOCH

text by 小針幸弘

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