シャイな人生賛歌: イレブンナイン ミャゴラ 『やんなるくらい自己嫌悪』

ミャゴラ、ミャゴラと感想が上がっているので、私もミャゴることにした。ミャゴラー入り。
本作品は、納谷真大氏のシャイな人生賛歌と受け取った。失敗もした、悪いこともした、うまくいかない、やり直したい、ちっちゃいダメダメ人間の私。こんな私が言うのもなんですが、人生はいいものだ。という控えめな等身大の人生賛歌。お説教好きなF塾の芝居の裏側をいく感じだ。これに吉本新喜劇風に笑いが混じる。
明逸人氏演出のイレブンナイン若手は、がんばっていた。常に全力投球。ちょっと力が入りすぎている感があった。もう少しリラックスしたほうが相手の台詞も聞けて、緩急ダイナミズムが創れるようになるのではないか。ただ、笑いのシーンでも役に徹して真面目に取り組んでいるのはよかったと思う。リラックスなんか真面目なんか、どっちやねん、と思うかも知れないが、お分かりのように「どっちも」が正解。笑いをまじめに、真面目な会話をリラックスして、がいい。俳優陣はみんな好演だった。個人的には、菊池颯平氏のコールガールぶりに将来を期待したい。
ハイロウズが歌っていた。♪偉くもないし、立派でもない、わかってるのは胸のドキドキ、答えでもない、本当でもない、信じてるのは胸のドキドキだけ♪ こんな若さをミャゴラに感じた。

ミャゴリ目的の感想文なので、短い。

2017年11月10日 19:30 サンピアザ劇場にて観劇

text by やすみん

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