きっとろんどん「ミーアキャットピープル」をBLOCHにて。タイトルからキャット・ピープルを思い出し、女優さんが多いから妖艶な伝奇ものかと思い、キャラの名前を見て名探偵コナン?と思って観たら、途中の音楽の通り、パルプ・フィクションでした。この劇団らしく、コメディ仕立てでしたけど。
オープニング映像、タイトルロゴもかっこよく、作品世界に誘ってくれる。
出演陣はみんなよかったとしか書きようがない。その中で、種田さんは既に存在そのものが面白いという状態。映像企画を含めて作り上げたキモキャラの集大成と言っていいのでは。
観ていて、作り手の元ネタに対する愛が伝わってくる。映画を観た人なら、トイレの場面を筆頭に、いろんなシーンや名前が取り込まれている事に気がつくはず。見逃しているものもあるだろうし、探せばいくらでも出て来るんじゃなかろうか。いやぁ楽しかった。
もしパルプ・フィクションを観ていない人(いるのかな)がいたら、是非観てもらいたいところ。時間軸や視点が入れ替わるところとか、上手く取り入れてるのがわかるはず。これだけやりたい事をやって、しっかり面白いものを作るんだから、実力があるんだろう。
コメディ要素もかなりある作品。笑わせ方が独立したギャグではなく、普通のやりとりのはずなのに状況を考えるとおかしいというタイプが多い。いやそれどうなのと客席から突っ込みを入れたくなるタイプの笑い。
次回公演はいつかな。ぜひとも観に行きたい。
- 2017/11/25 19:00
- BLOCH
text by 小針幸弘