劇中劇の扱いが巧み MAM『髪結橋のロビン・グッドフェロー』

MAM「髪結橋のロビン・グッドフェロー」をコンカリーニョにて。ミュージカルをやっているというだけの情報で行ったので、夏の夜の夢が始まってびっくり。ガラスの仮面といまを生きるで見た事があるだけという知識のなさだったけど、劇中劇として見事に取り込まれていて、知識なしでも楽しめました。
議員とその秘書が観ていて面白かった。浮気を取り繕おうとバタバタとキャストが追加されていくあたりのたたみかけは小気味いい。それまでイチャイチャしていたのに、奥さんのご機嫌を取ろうとしている議員をつまらなそうに見ている田中さんもいい感じ。
パックと演出家の背格好や雰囲気が似ているなと思って観ていたけど、終わってみれば納得。寂れた商店街の為にイベントとして芝居をするという話なのに、ちゃんとミュージカルになっているのは、現実と劇中劇の間を自由自在に飛び回るパックのおかげかも。
その後の話は、意外な展開もあるけど、それぞれが幸せそうな様子。記憶が間違えてなければ、ただひとり触れられていない人がいるけど、劇中の話と3年続いたけどという話からすると、そういう事なのかななどと暗く考えたりする。語られない話が色々ありそう。

  • 2017/12/15 19:30
  • コンカリーニョ

text by 小針幸弘

SNSでもご購読できます。