のと☆えれき二人芝居「Not Decided-時計を止めて-」をシアターZOOにて。超能力を扱ったコメディ。いろんな技法を使った脚本、演出に実力のある二人がしっかり応えていく。話の展開も二転三転して飽きさせず、1時間とは思えない濃密さ。終わり方も好みのパターン。次回があるといいな。
最初は少し変なキャラくらいだった能登さんは、詳細がわかるにつれて明るいサイコパスに。自分におかしい部分があるとはかけらも疑っていないように見えるのが面白いけど、あの悪意のないところがよく考えると怖い。
エレキさんはカッコいい→少し情け無い→怖いと三変化。途中に少し情け無い姿を挟んだからか最後の怖さが凄かった。少し情け無いところもある常識人が暴走した時の止めようのない怖さ。ただ、どの場面でも色気を感じるんですよね。
登場した二人とも基本的に善人で、超能力を持った事で暴走することはあっても、大それた事をしようとはしないというのが、いかにもありそうでいい感じ。ところで最後、能登さんは徒歩か自転車で移動するつもりだったのだろうか。
- 2018/01/13 19:00
- シアターZOO
- 約1時間
text by 小針幸弘