即興組合「シンプレイ」をマルチスペースエフにて。最初に客席からお題をもらって、それに沿って物語を紡ぎ出す即興芝居。私が観た回のお題は「シーソー」。事前にある程度の物語のパターンをストックとして持っているんだろうけど、その切り替えをどこでやっているのかは観ていてもわからない。
今回は4、5本の短編が並行して語られる形で、テーマとあまり関係ないものもあったりした気もするけど、そこはご愛嬌。ただ、きちんと構成されているわけではないので癖がある。台詞のよどみのなさは、さすが即興芝居をやり続けているだけのことはある。
今回の話では、エアシーソーで笑わされたけど、最後に受験話でバックにシーソーの擬音をかぶせ、お題を消化したうえでの感動作に仕上げてきた。即興芝居なので当たり外れがあるかもしれないけど、何が始まるかわからないというのも、また楽しい。
- 2018/01/13 14:00
- マルチスペース・エフ
- 約1時間
text by 小針幸弘