ドラマユニット裏朱「生体-ストレス-」をマルチスペースエフにて。短編4本。といっても、1本目と4本目は前後編という作りなので、実質3本の二人芝居。冒頭は片方が部屋の中で、ノックの音がしてもう一人が入ってくるという形式で統一されている。どれも一方が他方に仕えるといった関係のお話。
1, 4話と3話目は、同一世界である事が台詞でわかるけど、直接大きく関わっている話ではない。何か全体を通して観たときに、大きな仕掛けに気がつく作りだと面白かったんだけど。まあ気がつけていないだけかもしれませんが。ドラマの断片の集合体のような印象。
二人の役者さんは、1, 4話の先生と編集者が一番しっくりした感じ。あの話は掘り下げていくと、色々と面白そうだったんだけど。2話目は全体からは少し外れた印象。他の話と対照的に、奉仕していた側が見放すという話だから違った未来みたいなものだろうか。
3話目のミステリー作家の話は、ラストのオチが全てみたいなところがあるけど、うまく決まったと思います。次回以降があるかどうかわからないという事だけど、短編路線で行くのか、中・長編に挑戦するのか、興味のあるところ。
- 2018/02/10 19:00
- マルチスペース・エフ
- 約1時間
text by 小針幸弘