札幌から帯広方面に飛ばされた元刑事を中心としたヒューマンドラマ。
観劇後の感想としては、いいドラマを観たなあだった。
紙吹雪が始終舞う中、ネルドリップで淹れるブラックコーヒーのような展開と暗転、そこで斎藤さんによって差し挟まれる軽妙なジョーク。役者の渋さ苦味が際立つ。
人々の思惑の外から生まれる偶然によって、それは暴風雪という超自然的な条件に翻ろうされた結果なのだが、登場人物たちはどんどん舞台上から淘汰されていく。
電子煙草を使用した演出が面白かった。映画との差別化を図る意味でも五感を刺激する演出は愉快で好きだ。
左上のモニターに台湾字幕を映した公演を見た。登場人物の名前を把握するのに役に立ったし、モニターの煩わしさを感じることも無かった。
劇場の階段を登りながら、そういえば悪人は全員いのちを失ったよな、そして最後の駐在さんの見せ場。紙吹雪。なるほど、これは現代の時代劇なのかと腑に落ちた。が、帰宅してパンフレットを読むと西部劇と書かれていて、そう言われたら確かに西部劇だ銃を撃ってるしと納得した。
2/16 14時 シアターZOO
投稿者:橋本(30代)
text by 招待企画ゲスト