札幌座「暴雪圏」をシアターZOOにて。原作はKindleで読了。ZOOの中に雪が降り積もる。最前列上手側は雪まみれになるという激しさ。原作小説の内容を、主要部分はほぼそのままに、100分にまとめたのは見事。ラストの駐在さんがカッコよかったなあなどと満足し、醤油を頂いて家路につきました。
初日だからか、セリフが出てこなかったり、明らかに言い間違えているとわかる場面が所々に。何か大きく変わった部分があったのか、序盤であったものが他に伝染したのか。ベテラン揃いなので問題なくリカバリはできていたけど、微妙笑いどころに。やってる側は不本意だったろうな。
ゲスい役を有田さんがやるのは意外だったけど、自分はちっとも悪くないと思っているのが伝わってくるさわやかなゲスさ。磯貝さんは、ここはホッとできる場面ですよというサインのような存在。そのためか原作では嫌な感じの人が、少し可愛らしくなっていたような気がします。
劇中である程度語られているけど、詳細が気になる場合は原作小説を。かなり忠実な舞台化なので、すんなり世界に入り込めるはず。場面転換が多い芝居だけど、小説を読むと逆によくあの程度で収めたなという感じでした。ペンション中心で、あとは脇での芝居になると思ってましたから。
- 2018/02/14 19:00
- シアターZOO
- 約1時間40分
text by 小針幸弘