ユニットカウントシープ「点と軸」をレッドベリースタジオにて。終わった時に感じたのは、鮮やかという事。暗いどん詰まりみたいな話が続いてどう終わらせるのかと思ったら、そう来たかというところ。タイトルから何となく連想してはいたけど、まさかというのが正直なとこです。いや上手かった。
出演者は4人だけど、舞台監督が客席に聞こえるように暗転やシーンの切り替えなどを指示する作り。同じ人物配置とセットで、そのまま座っていたとしても、舞台監督の一言で全然別の人物と場所に切り替わる。役者さんも一瞬で切り替えで見せる辺りはさすがでした。
展開されている話は、ドロドロしていて暗い未来しか想像できないけど、終わってから思い出すと、あの人物なら確かにあのアイテムだというのがあったりする。恐らく気がつかないところでも、いろいろと理由付けがされているんだろう。注釈集とかが出そうな作り。
出演者はみんな3役以上を演じていたけど、特に山木さんの年配の女性役は生活に疲れた感じ出ていて、本当にいそうな感じがありました。まあ、少し強調しすぎかもしれないけど。猛禽女性は、あの調子だと同性の反感は強そうだけど、確かに男受けはしそう。
今になってパンフを見たら、かなり大胆にネタを割っていたんですね。読んでも気がつかなかったかもしれないけど。場面転換も面白かったし、また観てみたいと思える芝居。話のゴタゴタは何も解決していないけど、それでもいいやと思える見事な終わり方でした。
- 2018/04/13 20:00
- レッドベリースタジオ
- 約1時間
text by 小針幸弘