劇団不退転「THE BEE」をレッドベリースタジオにて。舞台衣装に身を包んだ出演者に見守られながら入場した先は挟み舞台。普段は舞台として使われることが多い右側の最前列を選択し着席したが、とにかく触れそうなほど近くで芝居が行われる贅沢を存分に楽しむことができた。見逃すのはもったいない。
この舞台の原作小説は随分と前に読んだことがあり、舞台も風蝕異人街がZOOで上演したのを観た事があるので、話の展開は分かってはいるんだけど、観ていて全然飽きることがない。話の面白さと出演者の熱演が目を離すことを許さなかったというところ。汗が凄かったものなぁ。
出演陣4人の中の唯一の女性が芝居の序盤から美脚を披露。おっさんとしては嬉しいけど、何か意味があるのかなぁと思っていたら、妻役の序盤ではしっかりと脚を隠していた。もしかすると最初に出てくるマスコミや警官なんかも、精神がおかしくなっているということなんだろうか。
出演者は熱演。中村さんの早変わりも見事だったし。もう少し客席が埋まっていても……と思ったけど、こんなものなのだろうか。最小限の舞台装置を役者の力で最大限に生かし舞台を構成した作品。観て良かった。
なお主宰のファンの方は、右側最前列の席を取ると幸せになれます。
- 2018/07/01 19:30
- レッドベリースタジオ
- 約1時間10分
text by 小針幸弘