バラエティ感覚 星くずロンリネス 『くずコンピ』

星くずロンリネス 「くずコンピ」をBLOCHにて。言葉遊びが得意な上田さんの作った短編演劇集。幕間の映像も楽しく、最後のゲームは、台本があるんじゃないかという出来。映像部分を含めた全体を通すと一本のバラエティ番組を見たような作りで、バラエティ好きにはたまらない作りなんじゃないだろうか。


「キンチョーム」

前フリを含めて計算された台詞が楽しいけど、演ってる側としては台詞のとちりがほぼ許されないという苛酷な芝居。字幕が面白さのキモみたいなところがあるから、ズレると悲惨なことになりそう。これを考えて実現してしまうというのはやっぱり凄い。


「ウオアリ!」

脇にある電光板は何かなと思っていたら、まさかの展開で大笑い。得点用だったのね。最後の展開のために設定を作り上げたという感じで、番組を見た事のある人(まあ、ほとんどの人だろう)にはたまらない作りでした。よくまあ考えたものだ。


「言いにくいコトは、、、」

早口言葉が、台詞の中にこれでもかと詰め込まれた作品。もうこれは、訓練用の演劇と言ってもいいのではとすら思えてくる。もちろん、それに応える事ができる役者がいてこそなのだけど。りえ蔵さんの父親役もいい感じでハマっていた。

  • 2018/06/09 15:00
  • BLOCH
  • 約1時間20分
公演日:

text by 小針幸弘

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