観終わって腹が減った 演劇公社ライトマン『一人芝居と短編演劇』

演劇公社ライトマン「一人芝居と短編演劇」を演劇公社ライトマン稽古場にて。稽古場というより、既に小劇場と言っていい作りの場所での公演。快適な観劇環境を作り上げたライトマンの皆さんに感謝。あけぼの学校祭のなかのイベントで、別の上演作品もあったということだけど、今回は未見となります。


「わたしというこ、或いは」

ロンリーアクターで女性が演っていたものを、今回は男性がやるという試み。演じる人の性別は変わったけど、台詞は変わっていないので、女性が変貌するのではなく、自らを女性と認識している男性が女性に変わる話になっている。

演者の性別を変えるだけで、新しい意味が立ち上がってくるとは。(ロンリーを観た時に意味を取り逃がしていただけかもしれないけど。)今後、いろんな人が、いろんな意味付けをして上演しそうな作品。


「椅子」

普段エチュードとしてやっているものを、やってみせるという企画。椅子に座っている人と座りたい人との3分間の即興劇で、組み合わせを変えて2回。短編集を上演する場合に必ずこれを挟むとかしたら名物になりそう。思わぬ展開もあって面白かった。


「ラーメン屋にて」

無料の倍盛りを出す出さないでモメる話だけど、出てくる人みんながどこかにいそう。店主の適当かつちゃっかりしているところも、なんとも言えない味。終わって思ったのは、ラーメン食いてぇ。まだラーメンを売っていたら買っていたかも。

  • 2018/07/08
  • ライトマン稽古場
  • 約50分
公演日:

text by 小針幸弘

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