高校演劇 独り言① 『第68回高文連石狩支部 高校演劇発表大会』

諸事情で書けない学校もありますが、観たものについての感想です。随時アップします。

※以下は「マサコさん」の主観であり、審査に関係するものではありません。その点、ご注意を

 

●札幌北定時制課程『いとでんわ』

糸電話とSNS、そこに友人関係を絡ませた物語。

心ないLINE(のメッセージ)で責められる場面では、特段、仮面を付ける必要はないかも。

「いとでんわ」というタイトルを生かすなら、ラスト、2人が再会した時にボロボロの糸電話をポケットから出して、糸電話に耳を寄せる2人のシルエットで終わるのもありかも。

幕を使った場転がスムーズで舞台上に動きがあり、飽きさせない。シホ(?)のややお節介なキャラを含めて、個人的は好きな作品。

 

●東海大付属札幌『2日間だけの友達に』

ツノがあったのと着物のような衣装だったから、「鬼」かと思っていたら「魔法使い」の設定だった。

主人公エリカのはしゃぐ感じがかわいらしい一方で、世間知らず感を出していた。

魔法って、指先などで「えいっ」とか言いながら繰り出すものだと思っていたので、構えられた時に「どんな魔法なのか」と疑問に。彼らが使う「魔法」を観てみたかった。

それを含めたら、もう少し尺が出るのでは(35分くらいで終わった)。

 

●札幌大谷『葬儀の予定』

巨大隕石が地球に落下。その隕石に潰された人たちを掘り返す人々と、その仕事に半ばクレームを付けてきた女性の対話劇が中心。隕石落下でオゾン層に穴が開き、放射線が降り注ぐ-というのは、震災を想起させる。が、いくつか疑問。

・遺体を集めた手(たしか手袋はしていなかった)で自分の髪の毛を触れるのだろうか

・防護服を脱がないまま、職場でくつろぐのはどうなのか

 

個人的には放射線の影響うんぬんかんぬんより、ああいう仕事をする彼らの背景を語ってほしかったなー。始まりと終わりで観客席を使うなど、見せ方には工夫あり。

text by マサコさん

SNSでもご購読できます。