※注意※
・諸事情で書けない学校もありますが、観たものについての感想です。随時アップします。
・以下は「マサコさん」の主観であり、審査に関係するものではありません。その点、ご了承を。
●札幌稲雲『生徒会室より』
学祭が終了した後の生徒会室。学祭の後片付けと、後日行われる球技大会の準備に追われる生徒たちが、「不在の生徒会長」を語る物語。
話の中心人物がいつになっても現れないのは『ゴドーを待ちながら』っぽい。生徒会長は、生徒会委員室のパソコンとプリンターを売りに出していることが発覚したり、口だけは達者で行事などは周りの人がフォローすることで成り立っていたり-と、なかなかの人物。ラストは「それでも好きだよ」(さっしーの曲ではない)風で終わる。とはいえ、会話の内容から、どうしても生徒会長のことが「愛すべき人物」とは思えなかった。
パソコンを愛し、プリンターと会話する「友成」の怪演が最高。
●市立札幌平岸『p<fffff』
顧問がいないという理由から、廃部を迫られている合唱部が話の中心。廃部を阻止するため、新しい顧問となるべき先生を捜すがみんなに断られる。新聞部と部室を分けることになり、大会にも出場するが、存続の願いかなわず廃部になる。
セットはシンプルながら存在感がある。役者の佇まいも良い(髪の毛を後ろ2つで結んでいた女子が、遠目から杉咲花のようでかわいらしかった)。伏線もきれいに回収していく=つまり展開もスムーズ。
が、気になったことが2つ。
1.上手、下手の照明が役者に当たらない場面が多かった(影になって表情が見えなかった)
2.現在、顧問が不在なのは、長年務めた顧問の後を受け継いだ顧問が辞めたため。(たが、学校には在籍。そして部員のお願いを断る)また、部員も次々と辞めており、それらの理由については語られない(それだけ、合唱部がブラックということ?)→それを解決せずに、部存続のお願いをするのは何だかなぁと思った(新聞部部長とのわだかまりはなくなるけれど)
●北星学園女子『KASAJIZO』
女子高生が全力で笠地蔵をやる(地蔵役は顔をグレーに塗っている)。踊りあり、殺陣あり、地蔵が「キャッツアイ」(懐かしい!!!)になったりと、素舞台だけど華やかな作品。お客さんのウケは、4日目の時点で一番だったと思う。この仕上がりの高さがあれば、普通にチケット売って見せても問題ないと思う。
終演後、私の背後にいた男子がひと言。
「すっげー面白かったけど、審査で評価されるかどうかは別なんだよなぁ…」
(そうなんだよね…、と静かに頷きました)
●札幌創成『戦争を知らない俺たちだから』
事情があって観劇に間に合わず。
text by マサコさん