地産地消 さんぴん『NEW HERO~突撃!隣のプレシャスご飯、デリシャス!!~』

さんぴん「NEW HERO~突撃!隣のプレシャスご飯、デリシャス!!~」をよりiどこおのべかにて。
インタビューなどを元にした、上演する土地のネタを使って短編に仕上げてみせるというもの。役者4人が音響も照明も兼ねていて、オノベカのキッチンまで使ってのお芝居。楽しかった。
やる内容について、一部は事前に東京で取材しているものの、ほとんど現地入りしてからのインタビューや調査から作り上げたとのこと。そういうコンセプトでやろうとしているユニットという事だけど、機動力が素晴らしいし、セレクトされた内容も、現地人としてニヤニヤしてしまいそうなものでした。
やっている内容は短編といっても、連続ものもあるので、モンティパイソンとかのスケッチ集というのが近いかも。芝居の中にダンスなんかも組み込まれていて、綺麗に踊るもんだなぁなどと感心していたら、ダンスユニット主宰の方で、上手いのも当然でした。ダンスの他に歌も上手かったけど。
序盤のインタビューをそのまま再現している風のところでは少し様子見みたいな見方をしてしまったけど、劇団主宰の男性に取材したという話の少しとぼけた感じとか、講談調で語られるあるお医者さんの半生とかでけっこうハマってしまった。客席と近いのも良かったのかも。
大友亀太郎の話が、もうほとんど男塾塾長で、タイトルが映画のもじりなのも面白かった。あとは玉ねぎもクセになりそう。しっかりキャラクター化しているようにも見えたし(笑)。他にも色々と出てくるので、気にいる話が必ずあるんじゃないかと思います。泣かせる話もあったりしますから。
ところで、地産地消のようなこのお芝居ですが、別の土地で同じ内容をやったら、どんな反応なのかというのも、少し興味があったりします。
  • 2018/10/06 17:00
  • よりiどこオノベカ
  • 約1時間20分

text by 小針幸弘

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