テレビシリーズを妄想 きまぐれポニーテール『アピカのお城』

きまぐれポニーテール「アピカのお城」をBLOCHにて。やっぱり猫が好き(古いか)みたいな感じのコメディ。実はシリーズの総集編で、他にも上演していないエピソードがありますと言われても納得してしまうような内容。前回は、謎の部分を台詞で説明していたと思うけど、今回は匂わす程度。面白かった。
アラサーファイブのキャラも、なかなかのものだったけど、物語を動かす原動力として機能している毒舌若手もなかなか(笑)。5対1の対戦で、勝っていたものなぁ。毒舌ぶりで反感を買いそうでありながら、見せ場も多いし、ファンが増えそうな役どころ。
二面性があるキャラが多いけど、それをキッチリと各話で活かし、さらに印象的にしている。音を聞くだけでニヤニヤしてしまうとか、もうそれだけで成功。見せている(見せたい)自分と実際の自分のギャップというのが、いろんなキャラで出ていて面白い。
単純にコメディとして楽しめるけど、最後まで謎を適度に残し、想像の余地が残るこの作品。深読みしてみるのもいいし、各話の間のエピソードとか、その後の展開とかを考えてみるのも面白そう。あと、音楽もいい感じでした。リラックスして楽しめる良作。
再観は飛世さんが大暴れの回でした。落語クイズや突然始まる大喜利、飛ぶメガネ(笑)。あの暴れっぷりを見て、次に共演する人は袖で震えていたのではと思うほど。
再々観は、元アラサーファイブメンバーの岩杉さんが降臨。少し遠慮したような感じに見えたけど、これは飛世さんの回の印象が強すぎたからか(笑)。
この部分を描いているのは11月下旬なのだけど、いまだにオープニング曲を繰り返し聞いたりしているし、自分の中で妄想した「幻のテレビシリーズのオープニング」を想像したりしているので、思っていた以上に残っている作品と言えそうです。
アピカのお城・落城編(縁起でもない)とか無いかなぁ。
  • 2018/08/11 18:00, 08/13 19:30, 08/18 18:00
  • BLOCH

text by 小針幸弘

SNSでもご購読できます。