男女共用の作り 劇団ゆりいか『ライフ・ランナーズ』

劇団ゆりいか「ライフ・ランナーズ」をことにパトスにて。
男女両方を観ることができた。男女で台詞の違いがあるかと思ったら違いは最小限。名前も男女どちらでも使えるものになっており、男女共用の脚本として考えられて作られていたためか、内容的にはほぼ違いはなし。ただ、受ける印象が違ったのは、おそらく自分自身の女性への偏見みたいなものが原因。男がナンパしまくっているのは、当然の行動にも思えるのだけど、女性が同じことをやると違和感を感じてしまうんですよね。実際はそんなことないはずなのに。
とにかく走るシーンが多いので、体力的に結構きつそうだし、三人芝居なので一人当たりの台詞も多いし、何役もやる必要があるし、やっている側は結構大変そうな芝居。そんな中でも、男性版で中村さんの身体能力を活かした演技、若月さんの顔芸でアクセントを付けに来ていたのはサービス精神か。実際、その部分が印象に残ったし。
この話は三人芝居なんだけど、やろうと思えば何人でもできそうな作りで、多人数版があればそれはそれで観てみたくなりそう。
  • 2018/07/27 20:00, 07/29 18:00
  • ことにパトス
  • 約1時間

text by 小針幸弘

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