初めてプロの舞台を観劇しました。
終わった瞬間、言葉が出ませんでした。なんて言ったらいいかわからなかった。でも、それが、言葉にできない感動なんだと今は思います。
話の内容、登場人物のキャラクター、セリフのテンポ、所々はいるダンスの意味や意図、すべてよく考えられていて、見ていて非常にわかりやすく、見やすかったです。セリフだけでなく、表情や動き、照明やBGMすべてから伝わってくるものがあり、無駄なものが一切ない舞台だと感じました。時間いっぱいすべてを受け取りたくて、必死にかじりついて見ました。
また、わかりやすい舞台なのに、深く考えられていて、「幸せ」の意味を観劇しながら自分事に置き換えて考えられました。見ただけで終わらず、見た人の生活に繋がるようなストーリーなのも、お客さんを引きつける魅力なのかなと思います。
特に印象的だった言葉が、「普通の幸せ」という言葉でした。何気なく生きていると、自分が一番欲しい幸せではないのに、普通の幸せを求めてしまったり、逆に誰にも真似されたくないと逆をいったり、誰もがミキのような経験をしているからこそ、共感しながら見ることが出来たなと思います。
ミキの思考回路の3人も一人一人のキャラクターがよく考えられていて、個性的でおもしろかったです。保留も立派なひとつの選択肢だな、と感じましたし、3人にたらい回しにされるようなダンスの表現も自分の脳内が視覚化されているようで見ていておもしろかったです。
私自身、ダンスの見るポイントが分からなかったので、ミキがかつがれるシーンのちょっとした違いに気づけず惜しいことをしました。ミキが自ら担がれに行っているのか、思考回路がミキを取りに行っているのか、もっともっと細かな仕掛けを見つけたかったです。
5人と、音響、照明さんだけで作り上げたとは思えない素晴らしい舞台でまた見に行きたいと思いました。
ありがとうございました。
12月13日 ターミナルプラザことにパトス
投稿者:投稿者:りっこ(20代)
text by 招待企画ゲスト