〈最初におわび〉
今回、前後半と38校の審査に携わりましたが、講評文の送付がとても遅くなった学校が多数あります。10月中旬に40℃に迫る熱が3日間続いて倒れ、38℃台に下がったものの咳が止まらず倒れ、体力が戻るまで2週間くらいかかってしまったのが理由です(結局肺炎でした)。講評文が遅れてしまった学校のみなさん、大変申し訳ありませんでした。
本題です。
気に入ったものや好きなものについて、繰り返し見聞きしたり、他の人に話したりする性格です。最近でいえば、禁断の多数決の「フラッシング・ライト-ノイバウテン・タイム-」をアホかと思うくらい繰り返し聴いています(MVのカオスっぷりもすごい)。今年の石狩支部大会開催中とその後に、演劇好きの人(または身内)に何を話していて、ぼんやりしている時に何を考えていたか-と思い返すと、ベスト5は以下のような内容になります。
※あくまでも私的な内容で審査に関することではありません
①新川にめっちゃいい1年生が入ってきた
②平岸よかったよー
③英藍の「神」すごい
④久々にリアル脱出行きたい
⑤打ちのめされたねぇ
次点:100点の前のめり具合がすごい
①『反復かつ連続』の土岐涼歌さんのこと。すっとした立ち姿に一目ぼれ。最終日に話す機会があったのだけど、とてもかわいらしい女子だった。来年に激しく期待。
②『ハーフウェイ・ターミナル』のこと。別れる時に、くるっと振り返るのがとても良かったし泣けた。「くるっと」があったからこそ、あの場面は深みが増したなぁと。
③『で、アニマ?』のこと。緑色のジャージのインパクトよりも「舞台映えする美人さんがやって来た!」と驚いた。講評の時に制服姿を見かけて、舞台に立っていた時とのギャップに驚く。来年に激しく期待第2弾。
④石狩南の『トレイターゲーム』のこと。発熱したので、リアル脱出の代わりに自宅で「逆転裁判123」をやった。
⑤札幌大谷『それはとても寒い夏の日でした。』のこと。物語の救いのなさはともかく、筆力あるな、と。
次点:札幌新陽『合格ラインがやってきた!』のこと。他の人のセリフに首をかしげたり頷いたり。いちいちかわいい100点から目が離せなかった。
少し真面目なことを書くと、今回は「高校生が何をやりたいのか、やろうとしているのかを受け止める(=かかってこいや!)」をテーマに38校を観ました。真剣に、一生懸命につくってきたのはどこも同じだと思うので、舞台そのものや物語、役としてのセリフの向こうに何が見えてくるかなどを注視しました。また、2年連続で石狩支部を見ることで、昨年との比較ができたり、個々人として「こんな役もできるんだ」という発見もあったり。何よりも、どの学校からも、この1年で演劇とどう向き合ってきたのかを感じられたのが興味深かったです。「続けて見る意味って、やっぱり大きい」と痛感しました。なかなかの長丁場でしたが、超楽しかったです。
15日から釧路で全道大会が始まります。石狩支部の5校も上演します。〝我が子〟のような5校がどんな成長をしているか観るのが楽しみです。
●高校演劇石狩支部大会は10月3~8日、札幌市教育文化会館小ホール
追伸:「杉村先生」頑張って!
text by マサコさん