脚本家さんが自分の書きたいモノを書いて皆で楽しんで作品を作る。もちろん作品を産み出すことは大変だと思うが、そんなカンパニーの雰囲気が客席に伝わるので観客もリラックスできる。――毎回、怪獣さんの公演はホントに楽しい。
喪服、人形、並ぶアルファベット――マザーグースか七人の小人か。新井田さんならではの耽美な世界。人形の造形が効果的。
客演さんが皆のびのび。のしろさんがいつになくシャープ。小松さんはよりキモくて(褒めてます)。
新井田さんの存在自体が有効なので、もっと本人を使っても良かったかな。
ユルさも怪獣さんの大きな魅力なので余計なお世話かもしれないが、ノイズの多い脚本でもあるので観客を巻き込むテンポにはもう少し工夫が欲しかったかなと個人的には。客席からどう見えるかを俯瞰するのも演出家の手腕なので。
2023年11月23日(木祝) 演劇小劇場BLOCHにて観劇
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劇団怪獣無法地帯第36回公演『FANTASY/ファンタジー』
2023/11/23(木・祝)〜26(日)
text by 九十八坊(orb)