●清掃バイトに通いつつハローワークでは選り好みをしてじり貧の失業男と、冤罪の末にホームレスになったらしい友人とが再会し、最終的に再スタートに至る物語。演じる二人が魅力的。冒頭の縄跳びのシーンが面白かった。
●場転が多く、面白くなりかかると途切れる印象。嘘と見栄の末の思い詰めにしても、生来の場当たり行動にしても、ハロワの口説きに至る流れにリアルが見えず、その後のどん底と40歳過ぎての再生に共感できなかった。いい人感皆無のクズに見えてたら笑えたかも。
●ラストで馬ネタが突然出てきた印象。チラシのコピーのイメージも、再生に向けて配置したものも想像できるが、説明不足では…。
●魅力的な役者だったが、声のコントロールなどでときどき「ちょっと疲れてるのかなぁ」と感じた。諸々はそのせいなのか?
※4月15日夜 ZOO
text by 瞑想子