花屋に集う人たち スキンヘッドカメラ岡本『どんるっくばっくいんあんがー』

札幌よしもとスキンヘッドカメラ岡本第2回舞台脚本公演「どんるっくばっくいんあんがー」をことにパトスにて。タイトルの元になった曲は聴いたことがあるんだろうけど、よく知らない状態での観劇(イン・アンガーがつかないボストンの曲なら知ってるんだけど)。きれいに伏線を回収した物語。

事情の説明は部外者が現れて自然に説明できる状況が作られる。その中の女優と記者の話は、現在と過去・未来を二人で分担した感がある。雑誌記者の台詞は過去の自分自身に対する問いかけにも聞こえてくる。芝居全体の軸になりそうな話。

いろんな話が同時並行で進み、夏祭りイベントでのハンドベルの発表で一旦区切りがつく。ただこの場面は、ハンドベル初心者という設定の人が大活躍し、同好会という設定の二人があまり活躍していないというのが気になってしまった。

溜まり場みたいになっている花屋の雰囲気は、どこかの部室みたいで悪くない。側から見るとつまんない事をグダグダと話して、何となく時間が過ぎていく居心地のいい場所。当人たちは秘密基地的なものとして捉えているかもしれない。

  • 2018/05/19 19:00
  • ことにパトス
公演日:

text by 小針幸弘

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