役者力とネタ満載!イレブンナイン『分泌指南 vol.2』

いわゆるショートコント、あるいは短編劇をまとめたイレブンナインの「分泌指南」第2弾。今回も個性的な俳優が集い、幕間も含め江田由紀浩の総合演出で魅せてくれました。コンプしたかったのですが、初日と二日目のソワレ、「コロス」「3人のタクラダ」(納谷真人作)「いもの惑星」(熊谷嶺作)「ちゃぶ台」「マリッジスリー」「桃子・舞台版」(江田由紀浩作)の6本を観劇。ホンで言えば納谷はさすが。江田の「マリッジスリー」も快作です。小林エレキ、能登英輔、櫻井保一ら達者な役者が本当にバカバカしい芝居に挑む姿は面白くてイタい。「ちゃぶ台」エレキさん、素敵。女優陣も皆、良かった。それにしても、廣瀬詩映莉ってやはり札幌演劇界隈の希望の星ですね。キレるわー。あと、新人公演の「イージー・ライアー2017」でも感じましたが、弱冠16歳の大作開。要注意役者ですよ。「桃子・舞台版」は、江田くん、いつものお約束でやりすぎてグダグダになっちゃって食傷しました。だって終演時間が25分も押すって開演20時からだから厳しいわ。観客層も多様でイレブンナイン好きのお客様の確実な広がりを実感しましたし、勢いそのもの。いやいや、コンプしたかったー。

(4月19日(木)初日、20日(金)ソワレ BLOCH)

text by しのぴー

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