ありがちだけど気持ちいい Delighters『僕が素直になれたわけ』

Delighters「僕が素直になれたわけ」をBLOCHにて。チラシの記述から予想した通りのハートウォーミングな話。展開は典型的なパターンと言えなくもないけど、それが心地よく感じられたのだから、細かいところを含め、丁寧に作られているという事なんでしょう。二回だけはもったいない。
所々に日記風の独白が入るんだなと思ったら、冒頭の独白以外は交換日記という形で、きれいに回収。メンバーの職業も、出会いのきっかけとなるようにもなっているし、スポーツジムは、あの体力が無い人が今後通うんじゃないかとも思えてくる。


最初、女性っぽい話し方をする男性が出てきた時は、登場人物のバリエーションをつけるためのおネエキャラかと思ったのだけど、トランスジェンダーの問題として真面目に取り上げており、好感が持てました。(台詞間違えてるところがあったけど(笑))
シェアハウスの今後がどうなるかはわからないけど、うまく続くといいなと思えるラスト。これが第一幕終了で、次回作が第二幕でもあまり驚かない作りだったと思います。ただ、その後の彼らを、勝手に想像してみるのも楽しみの一つ。

  • 2017/06/11 14:00
  • BLOCH
  • 約1時間20分

text by 小針幸弘

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