1/2の神話 クラアク芸術堂『半神』

クラアク芸術堂「半神」をサンピアザ劇場にて。以前ZOOでやっていたのを観て、よくわからずに終わったけど、今回も同じ。正確に書くと、何となくわかったような気になっているけど、まだまだ深いものがありそうで、簡単にわかったなんて思えないといったところ。観た感じはザ・演劇でした。
舞台には二通りに見えるトリックアートのようなオブジェがぶら下がり、左右非対称の色使いをした衣装を役者さんが身に付ける。1/2という数字を意識させる作り。最前列で観たからか、前半は照明が少し眩しかったけど、終盤の照明の美しさは幻想的。異世界に迷い込んだ気分。
役者さんはみなさん熱演。三島さん、遠藤さんは特に熱く、観ていて気持ちがよかった。三島さんはもっと舞台で観たいなぁ。バケモノーズではハーピーの躍動が印象に残りました。客入れ時に舞台上で談笑しながらゴロゴロ転がったりしている姿も、それはそれで悪くない。
シュラ/マリアの対照的な様子、前半と後半でのマリアの変容、先生の言葉遊びに思えるけど、それだけではないであろう台詞。どこまでが現実かなど、観終わってよくわからない部分が残り、無駄とわかりつつ何か考えてしまう舞台。いろいろ後を引くので、もう一度観たいところ。

  • 2017/09/01 19:30
  • サンピアザ劇場
  • 約1時間50分

クラアク芸術堂「半神」をサンピアザ劇場にて。再観。今度の席は前方ではなく真ん中辺り。わかったような気にはなるけど、本当のところは理解できていないんだろうなぁという感想はそのまま。もちろん、楽しめなかったかといったら、全然そんなことはないのだけど。もっと深いところまで探りたくなる。
今回は遠藤さんが少しやらかしていたように見えたけど、役者さんは安定の高水準。柴田さんの少しひねた様な話し方とか、池江さんの前半の純真無垢、後半の何かありそうな様子とか、三島さんの何かに取り憑かれような感じとか、自分にとっては観ていて楽しめる要素が多かった。
少し考えたのは、笑いが出てもいい場面がいくつもあったのに、客席の反応がほぼ無いように見えたのは何故かということ。自分も声を出して笑うまではいかなかったので、みんなそうなのかもしれないけど。難しいという前評判で構えてしまったのか、それとも技術的なものなのか。
演者の熱気は伝わってくるし、美しい照明で、特に終盤は素晴らしいものを見せてもらっただけに、笑いの要素が上手く伝わっていないように感じられたのが少し残念。やっぱり古い作品だら笑わせ方の手法が古いのかなぁ。再々演があったら、その辺も注目して観てみたい。

  • 2017/09/03 14:00

text by 小針幸弘

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